友達や家族、知人親戚に物を送ることがありますよね。
今はネットで申し込み処理をすれば伝票も不要で自宅まで引き取りに来てくれます。
送る中身によって取り扱いに注してほしいものってあって、注意マークを付けることができますが、この注意マークの本来の意味について実は知らなかったということもあるかもしれません。
今回は荷物を送る時に貼る注意マークについてご紹介します。
荷物を送る時に貼る注意書きのシール
取り扱い注意などのシールは正しくはケアマークと言います。
荷物を運ぶ時にその荷物が壊れないように、また運ぶ人が安全に作業できるようにするために、「ケアマーク」というマークを使います。
ケアマークは「取扱注意」や「壊れもの」と書かれていて、荷物を丁寧に扱ってもらうように促す印で、送った物が無事に目的地に届くようにすることです。
荷物の注意書きマークやラベル、シール
荷物に注意書きをする主な目的は、運ぶ人に中身が何であるかを伝え、正しい方法で扱ってもらうためです。
段ボールは積み重ねができますが、中身が見えないので外側に何が入っているか書いておくと、荷物を丁寧に扱ってもらいやすくなります。
適切な注意書きをすることで、「この荷物は重ねてはダメ」「横にしないで」といった具体的な取扱指示ができ、荷物を運ぶ人はスムーズに作業でき、荷物を預ける人も安心できます。
荷物の注意書きの種類
特定の用語を使って、一目でどう扱うべきかが分かるように表現することが大切です。
ここでは、よく使われるいくつかの注意書きを紹介します。
壊れもの(こわれもの)
壊れやすいので、注意して取り扱うことを示します。
取扱注意(とりあつかいちゅうい)
衝撃を与えないように丁寧に取り扱うことを示します。
上積み厳禁(うわづみげんきん)
「荷物の上に他の物を置かないように」という注意を示します。
重さで壊れやすいものを送る時や、上に重い荷物を乗せると潰れてしまうような軽いものを送る時にも使います。
ただ、衝撃に弱そうな物は、しっかり保護するために緩衝材を使ったり、箱がつぶれないように梱包したうえで何が入っているかを伝えることも大切です。
下積厳禁(したづみげんきん)
「この荷物を他の荷物の下に積まないでください。」「上に物を乗せないでください」という注意を示します。
上積み厳禁(うわづみげんきん)と同じ意味合いです。
横積み厳禁(よこづみげんきん)
「荷物を立てたまま運んでほしい」という指示です。
観葉植物や液体を含む容器など、横にすると土などの中身がこぼれるかもしれない荷物を送る時に使います。
天地無用(てんちむよう)
「この面を上にして荷物は逆さまにしないでください」という注意書きです。
このラベルがないと、荷物が逆さまにされた際に、中のデリケートな物が壊れる可能性があります。
水濡注意(みずぬれちゅうい)
水に濡らさないように保護してください。
精密機器
壊れやすい電子機器には、「精密機器在中」と書いたラベルを貼って、「壊れ物」と「天地無用」も加えると、荷物を丁寧に扱ってもらえます。
取扱注意は手書きでも大丈夫?
手書きでも大丈夫です!
手書きの書き方のポイントは
目立つ色(赤など)で目立つように大きく目立つ場所(上・横)に書くことです。
水性ペンしかない場合は、書いた文字の上から透明テープを貼ると良いでしょう。
取扱注意マークを使う時に気を付けること
取扱注意マーク(ケアマーク)は、荷物を扱う人たちにどのように荷物を扱ってほしいかを伝えるためにあります。
そのため、荷物を扱う人たちが見やすい位置に貼ることが大切です。
荷物の上面に貼ることが多いですが、それでは他の荷物で隠れてしまいがちですし、側面に一箇所だけ貼る場合も、荷物の置かれ方によっては見えなくなることがあります。
迷ったら中身を伝えて最適なものを教えてもらって聞くのが確実です。

私は自宅まで集荷に来てもらうことが多いのですが、心配なものは中身を伝えると「では、〇〇貼っておきますね」と快く言ってもらえます。
荷扱い指示マークを使う上で最も重要なのは、マークを本当に必要な時だけに使うことで、貼ればいいというものでもありません。
注意書きが荷物を完全に守るわけではありません。
いくら慎重に扱っても、元々の梱包がしっかりしていなければ、荷物は破損する可能性があります。
注意書きは、荷物の取り扱いに注意してもらうことで得、破損のリスクを減らすためのものですが、完全な保護を約束するものではありません。
荷物を送る時の取扱シールの種類や意味!手書きもOK?のまとめ
今は100円ショップでもおしゃれでかわいいケアマークが売ってますよね。
それぞれのマークの意味を理解して適切なものを使うのはもちろんですが、その前に、外部からの衝撃に強い梱包を心がけましょう。
エアクッションや緩衝材を使って、荷物が箱の中で動かないようにしてそのうえでケアマークを貼って取り扱いに気を付けてもらうということです。
高価なものや壊れやすい精密機器などで、かなり慎重になるようなものを送る時には、専用の配送サービスを利用するのも一つの選択ですね。